地元スタッフに聞いた! イマドキ三重のお葬式事情。
お葬式コラム
地元スタッフに聞いた! イマドキ大阪のお葬式事情。
お葬式を喪主として執り行うときや会葬者として参列するとき、同じ地域の方々がどのようにしているのか、気になります。周囲に教えてくれる人がいればいいのですが、現代ではむずかしい場合も…。
そこで、各地域でお葬式をサポートしている「家族のお葬式」スタッフにリサーチし、そこから “地元のお葬式事情”を見ていく企画をスタート。
今回は取り上げる地域は「大阪」。活気と熱気あふれる大阪の、イマドキのお葬式はどういうものなのでしょうか? しきたりや風習など大阪・関西らしい特徴もあわせてご紹介します。
しきたりや風習など、大阪ならではの特徴はあるの?
お葬式には、その地域ならではのしきたりや風習が受け継がれています。現代のお葬式では地域色が薄くなっていますが、地元のお葬式文化を知っておくことは大切。こちらで一般的にいわれている大阪・関西の特徴をご紹介しましょう。
「通夜ぶるまい」をしない?
通夜式のあとに故人を偲びつつ僧侶や参列者をもてなす「通夜ぶるまい」。大阪をはじめとする関西ではこの習慣がなく、実施しないケースも多いようです。そのため、参列者はお焼香をして通夜式が終わるとそのまま帰ります。
友引でもお葬式をする
冠婚葬祭を実施するうえで考慮されることが多い「六曜」。その日の運勢を示すもので、例えば、「大吉」は縁起のいい日として結婚式を挙げるのにうってつけだと思われています。
その六曜のなかの「友引」は、“故人が友を引いてあの世につれていく”として葬儀・告別式や火葬を行うのに適さないとされている向きがあり、火葬場がお休みになる地域もあります。しかし、大阪においてはあまり気にされず、火葬場も開場。また、友引の日に行うお葬式では、「いちま人形」という身代わり人形をお棺に入れる風習も残っています。
香典袋の水引が「黄白」
香典袋の水引の色は黒白が定番ですが、関西地域では「黄白」の水引を使うことも多いよう。由来としていわれているのが、京都で黒に近い玉虫色の水引を皇室への献上品に使っていたために関西では黒い水引を控えられ、黒の次に喪を表す黄色を使用するようになったというもの。また、“香典袋は黒白、お布施は黃白”と使いわけられているケースもあるようです。
樒(しきみ)を飾る
毒性と独特の香りがある「樒(しきみ)」は“死者を悪霊から守る”“邪気を払う”といわれ、枕飾りなどで供えられます。
大阪をはじめとする関西地域では樒をお葬式に飾る風習があり、「門樒(かどしきみ)」や「大樒(おおしきみ)」と呼ばれる樒を会場の入口に、祭壇の両脇後ろには「二天樒(にてんしきみ)」を飾ります。参列者からも供花や花輪の代わりに門樒が贈られ、会場の内外に並べます。家族葬などで小規模のお葬式が増えている近年は、紙や板に名前を書く「紙樒」「板樒」が主流になっています。
お葬式後のことでも違いはあるの?
葬儀・告別式から火葬を終えても、お葬式にまつわる儀式はつづきます。ここでも、大阪・関西地域に伝わる独自の習わしが残っているようです。
「仕上げ」として精進料理を食べる
初七日法要のあとに精進料理を食べて精進落しをしますが、大阪ではこのことを「仕上げ」と呼びます。仕上げ料理に使われている厚揚げや高野豆腐は四角形ではなく三角形に切られていますが、これは「逆さごと」のひとつ。普段とは違うカタチにすることで、死と日常を切り離すという意味があるのだとか。最近はこの仕上げを火葬の待ち時間に行うことも多いそうで、時間を有効に使う大阪人らしさも感じられます。
骨上げにも違いがある
火葬が終わると骨上げをします。このとき、大阪をはじめとする関西では、頭部やのど仏、腕の部分など主要なお骨だけを拾い上げます。そのため、骨壺のサイズは他の地域より小さい3寸(約9cm)から5寸(約15cm)のものを使用。また、大小2つの骨壺を用意し、「本骨」または「心骨」と呼ばれる小さな骨壺にはのど仏を、それ以外のお骨は「胴骨」という大きな骨壺に入れて片方を菩提寺に納めるケースもあるようです。
こちらで紹介した風習やしきたりは一般的にいわれているもので、宗教・宗派、各家庭によって異なることもあるでしょう。まずは、菩提寺や年長の親族への確認をおすすめします。
香典袋の水引が「黄白」
香典袋の水引の色は黒白が定番ですが、関西地域では「黄白」の水引を使うことも多いよう。由来としていわれているのが、京都で黒に近い玉虫色の水引を皇室への献上品に使っていたために関西では黒い水引を控えられ、黒の次に喪を表す黄色を使用するようになったというもの。また、“香典袋は黒白、お布施は黃白”と使いわけられているケースもあるようです。
気になるお葬式スタイルは、「家族葬」が中心!
近年は全国的に増加の傾向にある「家族葬」。大阪でも、このお葬式スタイルを選択される方が多いようです。地元スタッフからも、「核家族化が進むなか、親族だけの家族葬を希望される」「以前は地域をあげてのお葬式もあったようだが、今はほとんどが家族葬」といった声が聞かれました。また、お葬式内容にも変化がみられ、「一日葬を希望する方も年々増えている」のだとか。
そのため参列者の数も、「10人〜20人がほとんど」「多くても30人程度」なのが現状のようです。
地域によっては自治会とのつながりが深い
家族葬が増えたとはいえ、大阪は人と人のつながりが強い町。住まう場所の自治会や町内会がサポートする地域もあるようです。近年は減りつつあるものの、「自治会や老人会が弔旗や供花をだす」「自治会で寄付金(協力金)を集める」などの伝統も残っています。また、一部地域では「供花は〜基まで」といった決まりごとが自治会にあるそう。トラブルを避けるためにも、自治会の役員などに事前確認しておくと安心です。
日本式以外のお葬式もある
大阪は外国の方もたくさん暮らしています。そのため、日本式以外のスタイルでお葬式を実施するケースも多いのだとか。例えば、韓国式お葬式の場合、弔問客にふるまう食事にキムチなどの韓国料理を並べたり、祭壇の前にゴザを引いて儀式を行ったりします。また、韓国式のお葬式では参列者の数も多いようです。
近年は「香典辞退」が主流に。
参列者のマナーに大阪らしい特徴はあまりないようです。お香典の額も「親族は10,000〜50,000円」「一般参列者は3,000円〜10,000円」と一般的な金額がほとんどなのだとか。
しかし、ここ最近の大阪では香典を辞退する傾向が強く、リサーチした地元スタッフからも「ほとんどの方が香典辞退を選ぶ」「親族からだけ香典を受け取る場合があるが、それもごく少数」という回答でした。
大阪は市営の斎場が多数あります。
大阪は葬儀や火葬ができる市営の斎場が多数存在している地域です。
大阪市であれば北斎場や瓜破斎場、鶴見斎場などは規模が大きく案内もスムーズ。休息室もあり、火葬をゆっくり待つことができます。堺市では堺市立斎場、東大阪市には小阪斎場、富田林市は富田林市立斎場、河内長野市は河内長野市営斎場など、設備の整った施設が各地域にあります。
また大阪の斎場は、ほとんどの場合1月1日以外には休場せず、友引の日も開いています。
医療機関が充実しているのも大きな魅力。
大阪は医療機関が充実しているのも大きな魅力ではないでしょうか。
大阪市であれば、大阪赤十字病院、大阪急性期・総合医療センター、大阪警察病院、JR大阪鉄道病院、生野愛和病院、阪和第二病院など。堺市は、堺市立総合医療センター、ベルランド総合病院、近畿大学病院、近畿中央呼吸器センター、清恵会病院、阪和第一泉北病院、耳原総合病院など。富田林市では富田林病院やPL病院、河内長野市では寺元記念病院、また東大阪市は、市立東大阪医療センター、河内総合病院、ながはら病院、石切生喜病院、喜馬病院、池田病院、八戸の里病院、中河内救急救命センターなど。大阪の各地にはさまざまな分野に精通した病院が多数あり、地域の人々に高度な医療を提供しています。
また、これら医療機関は交通アクセスのよい施設が多く、ご逝去された場合でも葬儀社がスムーズにお迎えにあがります。
大阪のスタッフからメッセージ
大阪のみなさまの多様なご希望にそえるよう、「家族葬」や「一般葬」に限らず、「社葬式」「韓国式」「町会型」などあらゆる形態のお葬式に対応しております。 お亡くなりになった方とご家族のベストなお別れを、経験豊富なスタッフが真心を込めてお手伝いたします。気軽にご相談いただき、安心しておまかせください。