最近、注目されているお葬式の生前予約とは?
お葬式コラム
お葬式の定額プラン。それだけで大丈夫?
お葬式を行うにあたって気になるのは、やっぱりお金のこと。最近は定額でプラン化されているのでわかりやすくなっていますが、本当にそれだけで大丈夫なのか? 不安ですよね。
今回はお葬式のプラン内容について詳しくご紹介します。
お葬式のスタイルを選べば、プランは決まる!
お葬式は実施する式の形式や規模によって金額が変わります。多くの葬儀社では4つのスタイルにわけてプランを設定していますので、自分たちがあげたいお葬式スタイルを選ぶことでプランが決めやすくなります。
主なお葬式スタイル
◆火葬式
通夜式や葬儀式、告別式など宗教儀式をせず、安置場所からそのまま火葬場に出棺。限られた近親者で火葬のみを行う弔いスタイルです。直葬(ちょくそう、じきそう)とも呼ばれ、通夜や葬儀をしないので費用はかなりおさえられます。
このような方に:家族だけでシンプルに故人を見送りたい。葬儀費用をなるべくおさえたい。葬儀不要の故人の意思を尊重したい …など
◆一日葬
通夜式を省略して、葬儀式・告別式のみを1日で執り行うお葬式です。通夜式や通夜ぶるまいの必要がないため費用を低くおさえられ、夜もゆっくり過ごせます。1日で終わり宿泊しなくていいので、遠方からくる親族の負担も軽減できます。
このような方に:家族など近親者だけで故人を見送りたい。お葬式をあげたいが費用はおさえたい。遠方の親族の負担を減らしたい …など
◆家族葬(二日葬)
家族と親しい方たちで故人を見送る小規模なお葬式スタイル。一般的な宗教儀礼にそって、通夜式から葬儀式・告別式を2日間かけてゆっくり行います。会葬者の人数は決まっていませんが、10名〜30名程度が多いようです。
このような方に:一般的なお葬式を小規模で行いたい。家族でゆっくり故人を見送りたい。従来のお葬式より費用をおさえたい …など
◆一般葬
家族や親族、親しい友人に加えて仕事関係やご近所の方もお呼びする従来型のお葬式。宗教儀礼に従って通夜式から葬儀式・告別式を2日間かけて執り行います。30名〜100名規模で開き、たくさんの方々が故人を見送ります。
このような方に:故人の交友関係が広く会葬者が多い。伝統的なお葬式で故人を見送りたい。儀式に則った一般的なお葬式をしたい …など
選択に迷ったら…
家族など近親者のみで見送るか、会社関係や友人・知人にお知らせして広く参列いただくか。故人の社会的地位や人柄も考慮して、まずはお葬式の規模を決めましょう。そのうえで、宗教的儀式を重んじるのかどうかも検討。この2点から考えていけば、自分たちらしいお葬式スタイルをイメージしやすくなります。
ポイントは決定を急がないこと。家族で話し合い、葬儀社の葬祭ディレクターにも相談しましょう。プロの視点から的確なアドバイスをもらえます。
人気の家族葬。定額プランには何が含まれているの?
定額プランにはお葬式に必要なものが入っています。遺族は希望するスタイルのプランを選ぶだけで、あとは葬儀社にまかせればいいのです。とはいえ、葬儀社によってプラン内容は異なります。何が含まれているのかをしっかり確かめたうえで選びましょう。
こちらでは、「家族のお葬式」で人気の「2日葬プラン」にセットされている物品とサービスを細かく紹介していきます。
家族のお葬式 2日葬プラン内容
◆葬儀前
- 寝台車
- 亡くなられた場所から安置場所まで故人を搬送します。(最長50kmまで)
- 安置施設使用料
- お葬式まで故人を安置する場所の使用料です。
- 枕飾り一式
- 香炉や燭台、線香など一式を葬儀社が安置場所にセットします。
- ドライアイス
- ドライアイス(4日分)をセットし、火葬まで故人を守ります。
- お棺
- 故人をおさめて葬るためのものです。
- 白木位牌
- 戒名、法名、俗名などを記した、忌中の間に使用する位牌です。
- 仏衣一式
- 着物や手足につける小物など、故人に着せる白装束一式です。
- お棺用布団
- お棺の中に敷いて故人を休ませる寝具セット。ご搬送時から使用します。
- 火葬料金・手続き代行
- 火葬場に支払う料金に加え、手続き代行の料金も含まれています。※プランに含まれる火葬料金は死亡当時に住民登録がある自治体の公営火葬場で行う場合です。市民外は別当追加料金が必要です。
◆通夜・告別式
- 葬儀場使用料
- お葬式を行う葬儀場の使用料です。
- 運営スタッフ
- お葬式のプロが運営をサポートします。
- 生花祭壇
- 生花を飾ったお葬式用の装飾壇です。(幅2m×2段)
- 焼香セット
- 香炉など、焼香に必要なものをセットしています。
- 遺影写真セット
- 遺影に加え、お部屋に飾れる写真立てもセット。加工料も含みます。
- 会葬礼状
- お葬式に来られた方に感謝を伝える礼状を30枚ご用意しています。
- ご遺体搬送
- 火葬場まで故人を搬送します。(最長50kmまで)
◆葬儀後
- 骨壺・骨箱
- 火葬した骨をおさめる壺と、壺を収納する箱です。
- 自宅飾り一式
- 後飾りともいい、火葬後の遺骨を安置する二段飾り壇です。
家族のお葬式「2日葬プラン」の詳しい情報はこちらをご覧ください。
オプションはどんなものがあるの? つけたほうがいい?
定額プランはお葬式を執り行える物品やサービスをパッケージしているので、基本的にオプションは必ずいるものではありません。とはいえ、お葬式をより華やかにさせるなど、各葬儀社には魅力的なオプションが用意されています。お好みや希望にあわせて加えてみてもいいでしょう。
人気の高いオプション
◆湯灌(ゆかん)
故人の身体や髪を洗い清めて、旅立ちの身支度を整える儀式。専門の湯灌師が故人を入浴させて洗い清め、仏衣に着替えて化粧を施します。プロの手で故人の身支度をしっかり整えたい方におすすめです。
◆返礼品
通夜や葬儀の参列者に当日お渡しするお礼の品です。ハンカチやタオルなどのプチギフトで、参列への感謝の気持ちを伝えます。
◆料理(会席)
通夜式や告別式での会席をご要望に応じて対応。通夜ぶるまいなどでお酒や料理をふるまう場合も相談でき、故人のことを語り合いながら、おいしい料理とお酒を召し上がっていただきます。
◆霊柩車
葬儀場から火葬場への搬送は寝台車がプランにセットされていますが、オプションで洋型・宮型霊柩車に変更可能です。装飾を施した高級感のある車で故人を送りたい方に選ばれています。
事前に相談しておけば、お金の不安も解消できる。
大切な家族が亡くなっても悲しみにひたる間もなく、遺族は葬儀場所やお葬式スタイルを決めなくてはいけません。決定事項が次々と押し寄せて、深く考える時間もなくプランを選んでしまった…。なんてことにならないために、お葬式でも事前の準備が大切です。
ほとんどの葬儀社は無料の事前相談を実施しています。できれば複数社に相談し、自分たちに合った葬儀社を見つけましょう。信頼できる担当者に想いを伝えてかなえたいお葬式を具体的にイメージし、見積もりを立てて費用を把握しておけばお金の不安が解消できます。